オトリ広告って知ってますか?

スタッフからのお知らせ・日記

「オトリ広告」とは不動産賃貸業界の悪しき営業手法の一つです。

消費者庁HPによると、オトリ広告とは「商品・サービスが実際には購入できないにもかかわらず、
購入できるかのような表示を不当表示として規定しています。
」とされております。

では不動産業界におけるオトリ広告とはどのようなものかご紹介します。

既に成約済の物件を募集中として掲載している
 一番多いのがこのパターンです。新築物件などの人気物件で満室になったにも関わらず、募集中として掲載し続けています。中には半年以上前に満室になった物件を掲載しているケースもあります。

募集をしていない部屋をあり得ない条件で募集している
 ミナミ、キタといった人気エリアで特に多く見られるオトリ広告です。
 例えば、駅徒歩1分、築2年、2LDK、家賃6万円といった、相場とはかけ離れた破格の条件で掲載しています。
 
架空の建物を作成して募集している
 インターネットで拾った画像などを使い、実在していない物件を作成して募集している。

いずれも法律に違反している行為ですが、①に関しては非常に多くの不動産業者が使っている手法です。
宅建業者は掲載した広告がまだ空室かどうか14日以内に確認しなければならないというルールがあります。
ただ人為的なミスも0ではありませんので①であれば悪意は無かったと言い訳がしやすく、また本当に悪意があったかどうかを判断できないため処分の対象となるケースは少ないように見受けられます。
それもあり多くの業者が使うオトリ広告の手法となっています。
(②、③に関しては悪質なケースですので比較的数は少ないです)

このような嘘の広告を使ってまで、法律違反してまで、集客しなければいけない理由ってなんでしょうか?
不思議ですよね?

理由は単純で「楽して集客したいから」です。
賃貸業において反響1件取得するのはとても手間暇が掛かります。
図面を書いて、写真を撮りに行って、データ入力してやっとインターネット上に物件が公開されます。
1件だけでは反響は入りませんので何百件と掲載してようやく反響が入るようになります。
ただせっかく苦労して掲載した物件も成約してしまったら広告してはいけませんので、落とさなければなりません。
とても地味で時間のかかる作業です。
楽をしたいがためにオトリ広告という手法が蔓延しているのが不動産業界なのです。

私も他の業界が長かったので大阪で不動産業に初めて勤務した時はとても驚きました。
(ポータルサイト広告適正化部会によると2016年の全国のオトリ広告の43%が近畿圏で確認されたとの事)

はなまる不動産ではオトリ広告は一切使用していません!
正しい情報を正しくお客様にお伝えします!


この記事を書いた人

長岡 淳

はじめまして。はなまる不動産の長岡です。
賃貸仲介の仕事が大好きでこの仕事を生涯の仕事とすべく徳庵で独立開業しました!
不動産屋さんって怖いイメージあると思いますが、そのイメージをはなまる不動産から払拭できるように頑張って参ります!